小動物が何か呟いています。
新たな戦闘シーンで描写の練習……と思ったら戦闘まで辿り着くところで終わってしまった(笑)
今回は多人数対一人なので表現が難しくなるぞ……。
今回は多人数対一人なので表現が難しくなるぞ……。
暗い畦道を女と子供が歩いている。共に背中に荷を背負い、女は更に槍を携えている。
ふと女が顔を上げると、俄かに空を覆っていた雲が途切れた。雲の切れ間からは煌々と輝く満月が顔を覗かせる。
女はすいっと辺りに視線を流した。進行方向には森。左右には水を張った田が広がり、遠くまでよく見渡せる。何者かが近寄ってくればすぐに分かるが、それは逆に、相手からも己たちの姿がよく見えるということ。女は最後に背後に目をやった。
今歩んできた道の先、畦道の始まりに人影が立ち並んでいた。
女の眉が釣りあがる。
「走って!」
そう叫ぶと同時に女もまた足を速めた。
背後からは水音。気付かれた追跡者たちが田の中を突っ切ってくるのだ。
女は背後を振り返り、眉をしかめる。
「荷を捨てて森へ走りなさい!」
子供へ指示すると、彼女もまた背負っていた物を道に降ろした。
子供は戸惑った様子で女を見上げてくる。
「早く!」
荒げた声に子供は慌てて駆け出した。
女の視線はこちらに駆けてくる男たちへと定められている。
子供が逃げるのを見て、一人がそちらへと進行を変える。
そうはさせまいと女は駆け出しながら投剣を打ち出した。
男は剣を抜きざまに払い落とす。
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