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小動物が何か呟いています。
なんとなく思い立ってやってみている。
ルールは以下の2つ。
・同一の書き出し
・具体的な感情を示す単語は出さない。例:笑うとか泣くとか






1
はぁ……と息を吐いた。
持っていた紙の束を机の上に放り投げるように置き、椅子に座る。
パソコンとモニターの電源をいれ、机の上で両手を組んだ。
力が入っているのか、指先が白くなっている。
もう一度、さっきよりも長く息を吐いた。
吐きながらだんだんと頭が下がっていく。
ゆっくりと頭は下がり続け、最終的に机の上に突っ伏すように組んだ手の上に乗っかった。
一分ほどはその体勢のままでいただろうか、下げた時とは反対に、一瞬で跳ね起きるように頭を上げた。
顔にかかっている髪の毛を乱雑にかきあげると、猛然とキーボードを叩き始めた。

2
はぁ……と息を吐いた。
油断をするとうっかり丸まりそうになる背を意識してぴんと伸ばす。
足は膝から揃えて真っ直ぐ床に降ろしている。
膝の上で重ねている両手をぎゅっと握り締めた。
コツコツと壁の時計の秒針が進む音が響いている。
再び息を吐いた。
わずかな身じろぎでさえ躊躇われ、身体の頭の先からつま先の先にまで力を入れてできるだけ動かないように固定する。
握り締める手は冷たい。
息を吐く。
視線だけ動かして時計を見た。
まだ長針は数字一つ分も進んでいない。
視線を正面へと戻す。
息を吐いた。

3
はぁ……と息を吐いた。
天井を見上げるように頭を上げ、椅子の背もたれに寄りかかる。
目を閉じて思い返す。
自然と口元が緩んでいく。
吐息とともに奇妙な笑い声がこぼれた。
押さえようと手で顔を覆うも、にやけた顔は戻らず、意味を成さない声が溢れてくるのも止めることはできない。
変な声を上げながら足を椅子の下でじたじたと動かした。
衝動は中々収まらない。
だがそれではいけないと、軽く頬を叩き、椅子に座りなおした。
深呼吸をして顔を上げ――口元がへらりと崩れた。

4
はぁ……と息を吐いた。
姿勢を正して椅子に座りなおす。
使いすぎて痛いくらいの頬に手を添えて揉むように動かす。
頬と同様、腹筋の辺りにも痛みがあった。
気持ちを落ち着かせるために深呼吸を繰り返すが、それは決して成功してるとは言えず、吐き出す息は震えていた。
直したはずの姿勢も容易に崩れ、机に突っ伏してしまいそうなほどに背は丸まってしまう。
呼吸が乱れ、お腹がふるふると震える。
堪えきれずに声までこぼれはじめる。
口角が上がって頬の筋肉を再び酷使しだしてしまった。
衝動が収まるのはまだ当分先のようだった。
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