小動物が何か呟いています。
書き始める位置を間違えた気がします……。
もうちょい後のほうから書き始めたほうがよかった……。
もうちょい後のほうから書き始めたほうがよかった……。
女もそれで足止めができるとは思っていなかっただろう。槍を突く。
男はそれも剣で払い、返す刃で振り下ろす――も、女が槍で受け流す。
二人の位置が入れ替わりながら、何度も刃が交差しあう。
これではきりがないと見たのか、男がちらりと他の男たちに目配せする。子供を追っていた残りの男たちが動きを合わせ女の下へと進行を変える。
女はぐるりと男たちに囲まれてしまう。
油断なく視線を走らせながら、彼女は不適に笑う。
「あの子を殺すのは諦めたの?」
けれど男たちは誰一人として反応を示さない。
最初に動いたのは女の背後の一人。間を置かず残りの男たちも女に迫る。
彼女は振り返ってまず一人目の剣を槍で受け止める。刃先で目の前の男を牽制しながら背後からの攻撃を背を屈めて避ける。振り向きながら槍を薙ぐが、それは剣で弾かれてしまう。横から来た剣は弾かれた勢いを利用して捌く。また別方向から繰り出された攻撃を身を低くして避け、その低い体勢から真後ろから来た男に跳ね上げた蹴りを見舞う。同時に槍先で別の男の足元を狙うも、避けられた。
けれど女は隙間を見逃さずに包囲を抜ける。
田の中を駆けて足場のいい畦へと登った。
振り返り、追いかけて来た先頭の男に蹴りを見舞う。
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