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小動物が何か呟いています。
今回の戦闘シーンもこれにて終了!
あんまり戦闘……ではなかった気もしないでもないけど……。
前にやったのがテンポ速めだったからのんびりした感じに思うだけかな。






魔女は背中の翅で飛び立ち、乗っかっていた巨大なソファを少女に向かって飛ばしてくる。
少女は焦ることなく現れた二丁の銃を双方の手で掴み、軽く飛び避ける。着地と同時に銃を撃ち、ソファを破壊。
魔女は部屋の天井付近を飛び回って奇妙な声を発している。
少女はそれを見上げながら右手を胸の前で軽く横に薙ぐ。
再度無数の銃が彼女の周囲に出現。
一つ手に取っては撃って、撃ち終わった物は投げ捨てる。取っては撃って、取っては撃って、を幾度も繰り返す。当然狙いの先は空を舞う魔女。
弾丸は魔女の身体を掠めるも、ひらりひらりと避ける魔女に致命的な攻撃を与えはしない。
なかなか当たらねど、いまだ彼女の顔に焦りはない。
けれど少しばかり魔女を狙い打つことに気を取られすぎていたのだろう。
ぞわりとした感覚が足元を襲う。はっと気が付いた少女が視線を降ろせば、小さな使い魔たちが彼女の足に群がってきていた。
使い魔たちは足を一列に這い上がり、一本の黒い蔦となって彼女の身体を戒める。
長く伸びた蔦は絡め取った少女を宙へと吊り上げる。
逆さまになりながらも彼女は辛うじて手に掴んでいた二丁の銃で魔女へと弾丸を放つ。
けれど吊り下げられた不安定な体勢では狙いは付けられず、光の弾は地面を抉るばかりであった。
蔦は更に大きく蠢き、先端に拘束された少女を壁に打ち付ける。
背中から壁に打ち付けられた少女はぐ……っと息を詰める。衝撃に意識が遠退いたのか力を失った身体がだらりと垂れる。
蔦はそんな状態の彼女を魔女の目の前まで吊り下げて運ぶ。
魔女の真っ赤な薔薇の瞳が少女を間近に見やる。
しかし、意識を失っていたかに見えた少女は一転してかっと目を開いた。
途端に魔女を外した弾が抉った地面の穴から細い光の糸が伸び上がってくる。
光の糸は魔女の身体に一気に絡みつく。
「惜しかったわね」
少女はそう言うと、胸元の黄色いリボンを外して宙に投げる。
リボンはふわりと空を舞い、彼女を戒める黒い蔦を切り裂いた。
拘束から逃れた少女は落下しながらリボンを掴む。
リボンは螺旋を描いて彼女の身体の前へと伸びていく。
そして現れたのは巨大な――少女の身体よりも数倍は大きな白金の銃。
光の糸に絡め取られ身動きを封じられた魔女に向かって狙いが定められる。
「これでおしまい」
その言葉が合図となったかのように撃鉄が打ち下ろされた。
大きな銃口から放たれた光の弾丸が魔女の身体を打ち貫く。
跡形もなく消えていく魔女を横目に少女は優雅に地面に着地した。



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